過去形で言及する人=犯人?仮説とフロイト心理学

最近ちまたで話題になっている、妻が夫を殺害した事件。

そのニュースの中で、夫の殺害後(ただし事件発覚前)に妻が共通の知人と電話で話しているテープが流れたんだけど、聞いていてびっくり。

たぶん聞き間違いではないと思うんだけど、何度も「あの人は○○だったからねえ」と殺害した夫のことを過去形で言及していたんです。

うーん、死体発見前に過去形で被害者に言及する人=犯人、という命題は推理小説の中だけだと思ってたんだけど、現実にも通用する場合があるのか・・・。

  1. 犯人でないならば、被害者が死亡していることを知らない
  2. 被害者が死亡していることを知っているのは、犯人である

というか、何度も繰り返し過去形で言及する様子には、なにかフロイト的なものを感じたなあ。

精神分析学入門〈1〉 (中公クラシックス)

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フロイトは、心のメカニズムに関する一般理論としてはデタラメだと思うけど、ある種の心の闇は的確に捉えている気がする。抑圧されている人は、何てことない表現を、なぜか性的な表現に言い間違えてしまう、という話とか。やってはいけない、やってはいけないと思っている(でも実は深層心理ではやりたい)ことほど、ついやってしまう。言いたくない、言いたくないと思っている(でも実は言いたい)ことほど、つい言ってしまう。